トレンドに惑わされず、「古くて新しいモノ」を。

化粧品の研究開発において大切にしているのは、「古きを知り新しきを見だす、温故知新」です。
化粧品業界はめまぐるしい勢いで新たな素材が開発されていて、トレンドの移り変わりがとても速いのが特徴です。

今年発売された商品が来年も店頭に並んでいるかどうかはわからない。それが、いまの化粧品業界です。新しく発見されたトレンドの原料を配合して、瞬間的に注目を集めますが、それが長く続くことはきわめて稀です。

「せっかく気に入っていたのに、もう廃番？」ということも珍しくありません。

発見された当初はもてはやされた安心で高機能な成分・素材も、時が経つにつれて「当たり前」になりすぎて使われなくなってしまうこともあります。
しかし、”安全性”と”機能性”は歴史によって証明されるものでもあるのです。

新しい原料素材やトレンドにばかりふりまわされるのではなく、昔から使われている素材や方法にあらためてスポットを当てることで「古くて新しいモノ」をうみ、すたれることなく安心して長く使い続けられるものをつくりたいと思っています。

LICCA COSMESERCH製品も、「流行を追わずシンプルに」つくっています。
古くから安心安全で高機能であることがわかっている機能性基本原料を高配合し、極限まで厳選した成分でシンプルにつくりました。
そのことで流行やトレンドに乗ることはないかもしれませんが、廃れることもありません。

親から子、子から孫へと、世代をこえて、末長く安心して使い続けていただける商品です。

開発の源泉は、お客様の声。開発のヒントは異業種の情報です。

お客様の声を聞くことは、化粧品開発の源泉です。
LICCA COSMESERCHのスキンプログラムは、サロンのお客様が1年を通じて乾燥に悩んでいたことから「いかに簡単で素早くキレイになれるか」を模索し続けてたどり着いた商品です。

LICCA COSMESERCHのヘアソープは、サロンワーク現場の「サロンシャンプーを使っているのに臭くなる」という声がきっかけでうまれた商品です。
これも、冒頭にお話ししたトレンドとも関係するのですが、「髪を傷めない、刺激が少ない、カラーもちをよくする」など、マイルドなものへとトレンドの舵が切られたことにより、シャンプーはどんどんマイルドになり、そして、シャンプー本来の「洗う」という機能がないがしろにされていきました。マイルドを追求した挙句、洗浄力が弱まって、「洗わない」シャンプーになってしまったという・・・笑い話のようですが事実です。

LICCA COSEMSERCHのヘアソープは、シャンプー本来の機能である「洗浄力」を大前提に据えて開発しています。余分な皮脂や汚れはしっかりと落としながらも、髪を傷めずにカラーの抜け落ちを防ぐ処方を追求開発しました。

お客様の声・悩みを解決することを目的に開発を進める中で、ヒントになるのは異業種の方のお話や、異業種の研究論文です。たとえば「食品業界」や「建築業界」など、化粧品とはあまり関係なさそうに思える業種の情報が新たな処方開発のヒントになっています。

研究開発の中心には常にお客様がいます。

化粧品の処方開発は、成分と数値と感触の世界で、配合率を少しずつ変えていくのですが、何度も何度もさわり続けているうちに感触が研ぎ澄まされていきます。しかし、それを繰り返す中でどうしても独りよがりになりがちで、気づけば本来のコンセプトやお客様が求めているものからズレていることがあります。それを修正するよう気を付けています。

研究者は手の感触が研ぎ澄まされると言いましたが、人間の手から得られる情報は思っている以上に多くあります。そして触って感じて得た情報は脳へと送られます。これが俗にいう”刺激”です。
フェイシャルマッサージやヘッドマッサージなどを取り入れて、ご自身の手で髪や肌を触れて感じることが、美髪・美肌を作るうえでとても有効です。

LICCA COSMESERCHをお使いの方へメッセージ

数ある化粧品の中から、LICCA COMSESERCHの商品をお使いいただき、ありがとうございます。
商品開発から製造までを一貫して手掛ており、私にとっていわば我が子のような商品です。

そんな我が子を送り出す研究者として一番のよろこびは、「使っていただいた方にとってその商品が合っていて、お悩みを解消できて喜んでもらえること」につきます。

このインタビューで少しでも開発者の想いが伝われば幸いです。

LICCA COSMESERCH 化粧品開発製造
ルリユール合同会社　代表　藤川純一